「いつかパラソルの下で」森絵都/11

「いつかパラソルの下で」森絵都 角川書店1470
厳格な父に縛られて育った野々と兄春日、妹花、父の死後バランスを失った母。一周忌を前に、父に不倫相手がいたことを知る。束縛から逃れ鮮やかな世界を満喫し、自堕落な生活を送ってきたはずの野々や兄は自分達の人生が突然空しくなる。父とは一体どんなヒトだったのか?世界から愛されていない、と感じている全ての人に、森さんからのメッセージ「どんなにがんばっても受け入れられたり、受け入れられなかったり。すべては誰のせいでもなく、自分のせいなのよ」と。児童ものであっても、大人向けでも森さんのメッセージにはぶれがないなぁ。
いつかパラソルの下で