訃報:北森鴻さんと1月読書

先月になりますが、作家の北森鴻さんが亡くなられました。
まだ48歳、若すぎます。



北森さんは、大胆な民族学的考察や骨董を巡る駆け引きをテーマにした
狐シリーズや歴史ものなど、香菜里屋シリーズなどの人情ものから
ギャグミステリまで、多彩な作風。
派手な活躍では無かったけど、
本当に信頼できる(どんな作品も期待して読め、裏切られない)作家さんでした。
最初に出会った料理をテーマにしたミステリから本当に楽しませて頂きました。
まだまだ若手の書き手さんと思っていたので、すごくショックで本当に残念です。



作家さん小説には、作品の良し悪しとは別に、肌が合う、合わない
というのがあるように思います。
北森さんは知性と冷静と情熱の兼ね合いが、非常に好きな作家さんでした。
沢山の作品をありがとうございました。



さて、今年より読書メーターというのを利用してるんですが、
1月はBL、コミックを含めて30冊というなんとも恥ずかしいレベル読書量でした。
しかも一般書(BL以外ですね)はたった4冊でした。



■文化祭オクロック
東天高校文化祭の初日。合同企画のFM東天を通して、謎のDJネガポジが止まった時計台の大時計を動かそうとリスナーをあおる。DJの狙いは?DJの正体の推理が始まる。「青春ミステリ」との誘い文句だったけど、ミステリというよりは青春小説。竹内さんはそもそも物語に毒をしのばせるのが似合わないなぁ。
読了日:01月21日 著者:竹内 真
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4614364

■世界記憶コンクール (ミステリ・フロンティア)
☆☆雑誌記者里見高広と美貌の人気絵師、有村礼のシリーズ2冊目。「赤髪連盟」と親子の行き違い、埋蔵金話の他は、高広の義父基博の若かりし頃、悪水氷と人情医師の二代目の話、新聞社の手伝いで美校の生徒となった森と同級生の話、そして最後に高広と礼の出会いも描いた、幕末に在日経験のある英国貴族と生人形のお話の4話。時代や舞台を振ったのは良かったけど、せっかく探偵役を替えたのに謎解きのパターンが同じ。登場人物が人情派に偏ってるので、礼をがっつり活躍させてほしいところ。
読了日:01月11日 著者:三木 笙子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4459797

■船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
☆☆音楽科の高校生、津島サトル(チェロ)、強制でオーケストラに参加するが、自意識過剰でプライドもうぬぼれも高い。が、後半は、憧れの同級生南(ヴァイオリン)らとピアノ・トリオに挑戦、高校生らしく恋に胸を焦がし、ともに練習に没頭、協奏に熱くなる。お気には伊藤くん。
読了日:01月07日 著者:藤谷 治
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4393343

■黄昏たゆたい美術館
☆☆シリーズ1よりスケールアップ。
読了日:01月01日 著者:柄刀 一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4370499