2005-04-10 桜、「白の鳥と黒の鳥」いしいしんじ 咲いたと思ったら、あっという間の強風と雨。毎年のこととはいえ、はかない桜でした。「白の鳥と黒の鳥」いしいしんじ 角川書店1300本 「新刊展望」と角川書店HPに連載されたものを加筆修正した短編集。冒頭の「肉屋おうむ」はいままでの「麦ふみクーツェ」「ぶらんこ乗り」「プラネタリウムのふたご」のテイスト。物哀しい雰囲気でありながらも元気をもらえる作品。もっと幻想的なもの、ブラックな味わいのもの、諧謔に富んだものととりどりで楽しいが、個人的には長編でどっぷりいしいワールドに浸りたい。